← 左へスクロールして読み進めます

絵巻物

鼠草紙

作品をひも解く(基本的にこのサイト内ですが、一部外部サイトのものがあります)

東京国立博物館蔵

【ライセンス】CC BY 4.0

作品解説

室町時代頃に御伽草子おとぎぞうしとよばれる、空想的で教訓的な短編物語が数多く生まれ、江戸時代に到るまで絵巻物や絵本として読みつがれました。鼠草紙もそのうちのひとつです。 主人公は京都・四条堀川に住む鼠の権頭ごんのかみ。 人間の女性と結婚して、子孫を畜生道ちくしょうどうから救いたいと、清水寺に願をかけたところ、美しい女とめぐり合い結婚することになりました。女は権頭が鼠だとは気付かずに祝言しゅうげんをあげますが、あるとき鼠の本性に気付き家を出ていってしまいました。女の使っていた茶碗や髪飾りを見ては泣き暮らしていた権頭。これではいけないと、出家して修行のため高野山を目指すことになりました。その道中、猫の御坊ごぼうに出会った鼠、これはもうおしまいか、と思ったら、御坊は、自分はもう100歳をこえていて鼠を食べる気力もないと語り、鼠と猫、ふたりで仲良く高野山に登って修行しましたとさ。おしまい。 平安時代のシリアスな物語世界とは異なり、くすりと笑えるオチが御伽草子の特徴です。 全体で20メートルを超える長い絵巻物なので、一部分しかご覧いただけないのが残念ですが、 いつも全力でがんばる鼠の権頭の可愛らしい姿をお楽しみください。

ColBaseを編集

このサイトでは全長28mすべてを鑑賞いただけます。