後三年合戦絵詞
原本、模本、複数系統など一覧
呉景文写(京大蔵)
【ライセンス】CC BY相当
【作者】世尊寺行忠等詞書・巨勢(飛騨守)惟久画
【制作時代】嘉永6写
【所蔵】京都大学附属図書館
岩手県立博物館蔵模本
※転載不可
【制作時代】江戸時代前期
【所蔵】岩手県立博物館
愛媛県歴史文化博物館蔵模本
【ライセンス】CC BY-NC-ND
【制作時代】江戸時代中期
【所蔵】愛媛県歴史文化博物館
源琦筆
【ライセンス】CC0
【作者】源琦
【制作時代】明和7年(1770年)
【所蔵】東京富士美術館
秋田県立博物館蔵模本
※転載不可
【制作時代】1823年(文政6年)
【所蔵】秋田県立博物館
作品解説
※ 京都大学附属図書館蔵模本については連結作業が失敗しているため掲載できていません。
※ 愛媛県歴史文化博物館蔵模本については諸事上によって掲載できていません。ダウンロードまでは成功したので少ししたら掲載します。
※ 東京富士美術館蔵 源琦筆の模本はライセンス上CC0となっているが、全体の高解像度画像が見つからなかったので、掲載できていません。
他にも国立国会図書館所蔵模本が確認できました。順次このサイトへ追加予定です。
また、戎谷南山筆も確認できましたが、全体画像が存在しないため掲載できません…。
平安時代後期、11世紀末期に東北地方で起こった戦乱を描いた絵巻です。当時東北地方で力を持っていた豪族、清原氏の一族の内部で起こった争いとその争いに介入した源義家の活躍を描いています。源義家は平安時代後期の武将で、鎌倉幕府を開いた源頼朝や、室町幕府を開いた足利尊氏の祖先にあたる人物です。絵巻は3巻が残っております。源義家は弟・義光らとともに、東北地方を支配していた清原家衡・武衡を攻めますが、苦戦を強いられます。その後、軍勢をひきいて家衡らがこもる拠点を目指す途中、空を渡る雁の列の乱れから、敵がひそんでいることを知り、これを大いに打ち負かします。
この絵巻の特徴は、何といってもサイズの大きさ。画面の天地が約45センチメートルもあり、絵巻の中でも大きい部類に入ります(サイト制作者注 鳥獣戯画、信貴山縁起絵巻、伴大納言絵巻は天地約30cm、源氏物語絵巻は約25cm)。画面が大きい分、人物も大きく描かれており、その表情まではっきりと見ることができます。また色使いにもご注目ください。明るい色使いで戦場の場面が軽快に描かれています。こういった色使いは14世紀後半の南北朝時代に作られた絵巻に特有のものです。
さらにこの絵巻には、貞和三(1347)年に制作され、絵は飛騨守惟久、内容を説明する詞書は持明院保脩によるものであるということが記されています。この当時、絵や書を書いた人物がはっきり分かっていることは珍しく、貴重な作品といえます。
絵巻の筋書きは比叡山の僧、玄慧が起草したこともわかっています。武士ではない人物の視点から描かれた合戦絵巻であるということを踏まえて見てみるのも、この絵巻の楽しみ方の一つかもしれません。 ColBaseを編集